リスクマネジャ継続教育(RM-CPD)制度の概要

■ リスクマネジャ継続教育(RM-CPD)制度とは

 「リスクマネジャ継続教育制度(RM-CPD:Risk Manager-Continuing Professional Development)」とは、日本リスク学会がリスクマネジャとしての登録を認めた方に、登録後の継続教育(CPD)の機会を提供することで、リスクマネジャの継続的な専門能力の維持発展を支援する制度です。

■ 継続教育(CPD)とは

 リスクは時代と共に変化するものであり、リスクマネジャには、深い知識と高い専門能力を持って社会に貢献していけるよう、自己の能力の維持・向上を目指して、技術や知識の継続教育(CPD)が求められています。
 このような背景から、日本リスク学会では、学会に登録されるリスクマネジャの継続的な専門能力の維持・向上を目指して、継続教育(CPD)の場を提供してまいります。

 リスクマネジャとして登録された方が、種々の講習会やシンポジウムの受講、論文等の発表、研修、技術指導、業務経験等を通して、継続的に自己の知識を深め、専門能力を高めることにより、リスクマネジャとしての社会的使命を果たすことを支援することを目的としています。継続教育(CPD)の充実は、今後のリスクマネジャ教育の充実にも直結し、社会においてリスクに対処する能力を持つリスクマネジャの知識・技術を向上させ、社会の中での活躍に寄与するものです。

■ CPD登録リスクマネジャとは

 「CPD登録リスクマネジャ」とは、継続教育(CPD)を行っているリスクマネジャのうち、2年ごとに30ポイント以上のCPDポイントを取得しているリスクマネジャをいいます。この登録を受けることにより、日本リスク学会のウェブサイトで公開されているリスクマネジャの登録情報に「CPD登録リスクマネジャ」であることが記載されます。

■ CPDポイントとは

「CPDポイント」とは、リスクマネジャが行う継続教育(CPD)に対して、日本リスク学会が付与するポイントのことです。CPDポイントは,主に以下の4つのポイントで構成されています。

  1. 教育研究ポイント:受講,参加,発表,研修,等
  2. 指導経験ポイント:研修指導,業務経験,等
  3. 社会貢献ポイント:他の技術資格の取得,公的機関での委員等の就任,等
  4. その他のポイント:上記、1〜3以外の活動で日本リスク学会が認めるもの

■ リスクマネジャ登録の更新とCPDポイント

 リスクマネジャの登録の更新には、10年間で150ポイント以上取得する必要があります。

■ CPDポイント一覧

CPDポイントは以下の通りです。

CPD区分 CPD略称 継続教育(CPD) 単位 CPDポイント
?−1 単位の取得 リスクマネジャ養成プログラムの単位の取得 科目 10ポイント/科目
?−2 プログラムイベントへの参加 リスクマネジャ養成プログラムが主催,共催する講演会やイベント等の参加 3ポイント/回
?−3 SRAイベントへの参加 日本リスク学会が主催,共催するイベント(春季シンポジウム,年次大会,その他)への参加 5ポイント/回
?−4 資格の取得 リスク管理に関係する公的な資格の取得(例:学位,○○管理士,○○計測士等) 資格 20ポイント/資格
?−5 一般イベントへの参加 その他のリスクに関連する最新の知見や情報を得るための研修会,講習会,シンポジウム等への参加(講演会等の名前を提出し、ポイントとして認定するかどうかは、リスク研究学会が判断する) 2ポイント/回
?−1 研修・教育の実践 リスクに関する研修・教育に講師等としての参画 時間 3ポイント/時間 (ただし、最大15ポイント/年)
?−2 普及活動の実践 リスク管理教育活動や普及啓発活動の補助 時間 1ポイント/時間 (最大15ポイント/年)
?−3−1 論文の投稿・発表 リスクに関連する論文の学術雑誌および技術誌への発表・投稿 査読有:
30ポイント/回
?−3−2 査読無:
10ポイント/回
?−3−3 査読有(英文)
35ポイント/回
?−3−4 査読無(英文)
15ポイント/回
?−4 記事の寄稿・執筆 書籍・雑誌等へのリスクに関する内容の寄稿・執筆 10ポイント/回
?−5 年間の業務の報告 リスクマネジャとしての業務をまとめたレポートの日本リスク研究学会への提出 15ポイント/回
?−6 特筆すべき業務の報告 リスクに関連して,特に優秀な成果をあげた業務,学協会・民間団体・企業等の表彰を受けた業務,特許出願した業務等 20ポイント/回
?−1 その他の活動 その他に継続教育(CPD)に値すると判断される活動   日本リスク学会が適宜判断
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