火. 12月 24th, 2024

    ※20230515修正 参加登録フォームの追加

    ●テーマ:福島から今を話し合う:リスクガバナンスの教訓と展望の全景
    ●日 程
    :2023年6月9日(金)14:00-17:00(予定)(オンライン開催)
    場 所:Zoom Webinarによるオンライン開催(事前申し込み制)
    ●申 込:参加ご希望の方はこちらからご登録をお願いします。
           <参加登録>
    ●参加費
    :無料
    ●協賛団体
    (一社)環境情報科学センター、(一社)大気環境学会、(一社)日本計画行政学会、(一社)日本人間工学会、(一社)廃棄物資源循環学会、エコケミストリ-研究会、科学技術社会論学会、(公社)環境科学会、(公社)土木学会、(公社)日本都市計画学会、(公社)日本水環境学会、日本社会心理学会

    ●趣 旨
     2011年3月に東日本大震災と福島第一原子力発電所事故(福島原発事故)が起きてから12年が経過しました。震災そのものによる死亡に加えて、災害関連死、放射線被ばく、避難や生活の変化に伴う心身への二次的な健康影響、経済影響など、多様なリスク課題が生じました。リスク評価、管理、コミュニケーションといった多角的かつ一体的なアプローチの重要性も浮き彫りになりました。
     日本リスク学会では、これまで、2011年春季シンポジウム、2013年次大会、2018年次大会で東日本大震災と福島原発事故を主テーマに添えたほか、数々の関連の研究成果の学会発表や企画セッションがありました。特集企画「東日本大震災10 年」をはじめ、学会誌でも多数の関連論文が刊行されています。
     2023年11月に日本で開催される国際放射線防護委員会(ICRP)の第7回国際シンポジウム(https://icrp2023.jp/)では、日本リスク学会によるサテライトイベントも行われる予定です。ここから見えたのは、多様に絡み合うリスク課題とその解決に向けたアプローチが、事例的でありながらも広く普遍的なリスクガバナンスの教訓と展望を提示していることです。
     東日本大震災と福島原発事故の後に生じた諸リスク課題がいかに解決されて、復興を歩んできたかを今話すことは、新型コロナウイルス感染症の流行から日常を取り戻しつつある私たちにとって大きな意味を持ちます。一方で、二次的健康影響、除去土壌の最終処分場など、リスク学として立ち向かわなければならない課題も依然として残されています。
     そこで、福島原発事故における多様なリスク課題とその解決に取り組み続けてきた4名の講演者をお招きし、「福島から今を話し合う:リスクガバナンスの教訓と展望の全景」と題したシンポジウムを開催します。確かで際立ったコメントを提示する3名のコメンテータの方々とともに、パネルディスカッションを行い、福島から見える今後を話し合います。

    【プログラム】
    ●講演
    (仮題)
    甲斐倫明(日本文理大学):事故の放射線防護に対するICRP勧告とその課題
    坪倉正治(福島県立医科大学):福島原発事故後における二次的健康影響の総括
    保高徹生(産業技術総合研究所):除去土壌等のサステイナブルな管理・処分に向けた取組み〜環境、経済、社会の視点から〜
    神田玲子(量子科学技術研究開発機構):さまざまなステークホルダの関わり

    ●パネルディスカッション
    司会進行:村上道夫(大阪大学)
    コメンテータ:米田稔(京都大学、日本リスク学会会長)、安東量子(福島ダイアログ)、清水右郷(京都大学)

    ※本シンポジウムの内容を録画し、英語の字幕をつけて11月のICRP国際会議開催に合わせて日本リスク学会の英文HP上で無償公開することを計画しています。

    By sraj