(2019.3.8)
学会名の変更についてのご意見の募集
一般社団法人日本リスク研究学会
会長 久保 英也
日本リスク研究学会が誕生して30年が経過し、諸先輩方がゼロから作り上げてきたリスク学も黎明期を過ぎ、研究領域の急激な広がりと共に理論の社会実装にまで活動範囲が急速に拡がっています。一方で、リスクを取り巻く環境の変化(例えば、リスクの複合化、国際化、市民化など)の波に学会として十分に対応できたとは言えず、残念ながらここ10年で会員数は約100名減少しています。
改めて、リスク分野の重要性と当学会の役割を世に問うため、リスク学をリスクの取扱いを巡る、個人的及び社会的な意思決定に関わる多様な学問の集合体として体系化した「リスク学事典」をこの度発刊する運びと致しました。
同時に、30年を機に学会全体のインフラも見直し、本質である学際性を際立たせるため、
①学会誌の電子化による国際データベース(Scopus, Web of Science)への接続と査読審査時間の大幅な短縮や論文アクセス性の飛躍的な改善、
②学会レガシーであるリスクマネージャー資格制度の全面見直し、にも踏み出しました。
この動きを会員全員で共有し、会員全員で新たな一歩を踏み出せるように、学会名も一新したいと考えています。すなわち、学会名にある「研究」は引き続き学会活動の核であることに変わりはありませんが、その研究を社会実装まで幅広く展開する、まさにリスク学の推進母体であることを明確に対外的にも伝えられるように、「日本リスク研究学会」を「日本リスク学会」に改称することを検討しております。
既に会員の多くが当学会の呼称を日本リスク学会もしくはリスク学会として通常使用しており、その移行はあまり無理がないものと考えておりますが、現理事会では気づいていない学会創設期の学会名に込めた深い思いなどにも丁寧に目配せしなければならないと考えております。さらに、現名称を使用することの長短などについても、会員の皆様からご意見をお聞かせいただきたいと考えています。
また、皆様から直接ご意見をいただく場として、東西で6月発刊予定のリスク学事典紹介を兼ねた趣旨説明会を開くことなども予定しております。学会名の変更に関しまして、理事会が見落としている点など忌憚のないご意見やご質問を4月13日(日)までにお寄せいただきましたら幸いです。
宛先は、学会事務局事務局 木崎様 sra-japan@bunken.co.jpとなります。
ご多忙とは存じますが、何卒、よろしくお願いいたします。
以上