先日、お知らせいたしました下記の「 新型コロナウィルス感染症に関する議論の場の設定 」について、 3月23日現在、当学会の理事を含む約30名の方にご参加いただき、約70件のご意見をいただいております。いただいたご意見の取り扱いについて、理事会で議論を重ねておりますが、ひとまず、「新型コロナウィルス感染症リスク特設サイト」を立ち上げ、本人確認のもと、順次、情報公開を進めていくことにいたしました。本サイト上のすべての記事に、「コメント」を書き込むことができますので、ご覧いただき、ご意見等ございましたら、コメント投稿をお願いいたします。(2020.3.23)
新型コロナウィルス感染症に関する議論の場の設定について
2020.2.18
日本リスク学会会長 久保英也
新型コロナウィルスによる感染症リスクに対して市民が急速に敏感になっていく中で、政府、専門家、医療関係者、マスコミなどを巻き込みながら、日々議論と対応が進んでいます。分野の専門性から、感染症関連の学会や同研究者を中心に対応が検討されることは当然ですが、フェーズが進むにつれ周辺領域の専門家の意見も重要度を増し、リスク学事典でも取り上げたSNS上のデマや偽情報の拡散などリスクコミュニケーションや、不確実な状況のもとでの予防的なアプローチをめぐる課題なども今後増加してくる可能性があります。
リスクに関し分野横断的な学会である我々は、科学的知見には立脚しつつ、とりわけ、未知なるリスクに対応する社会的あるいは社会心理学的な立場も理解出来る専門家でもあると考えています。
そこで、本学会の特性を最大限に生かすため、理事会で相談のうえ、次のような場を設けることとしました。
- 会員が、新型コロナウィルスに関する研究や留意すべき信頼性の高い情報、そして、リスク学の視点からみた感染症に関する中長期課題などについて議論できる場を設けます(議論用の専用メーリングリストを新設)。そこでの内容や議論の過程については、必要に応じ、議論参加者の許可を得た上で、学会HPを通じ、公開することを検討しています。
- 学会HPには「リスク学から見た新型コロナウィルス感染」というタグを新たに設けて議論のための素材を置き、会員が自由に閲覧できるようにします。
- 関連イベントとして、リスク学会会員向けのウェブ勉強会「大阪万博に関連するリスクの把握・評価・管理に向けて」(日本リスクマネジャネットワーク共催、静岡県立大学経営情報学部後援)を2020年3月28日に開催します。詳細はMLにてお知らせします。(2020.3.16更新)
新型コロナウィルス感染症について、リスク学の視点から議論できるこの場をご活用いただければ幸いです。 議論の場に参加をご希望の方は、下記に関する情報をメール(sra-japan@bunken.co.jp)でお知らせいただきますよう、お願いいたします。
・氏名:
・所属:
・専門分野:
・メールアドレス:
以上