大会趣旨

 新型コロナウィルスの蔓延も収束に向かうように見え、徐々に元の日常に戻りつつあります。そろそろコロナ禍と言われたこの時代を振り返る時期に差し掛かっているのかもしれません。この時代の特徴として、直接的には感染症に係る対策への様々なリスク評価の積極的な活用があり、同じ期間に展開した、高レベル放射性廃棄物の文献調査における対話の実施など、社会実装におけるすそ野の拡大をあげることができると思います。さらに、ChatGPTに代表されるAIなどの新規技術の急速な進歩とリスクに関する議論、地政学上の大きな変動などのリスクの台頭など、リスク学を取り巻く状況の変貌も著しいものがあり、最早従前と同じとは言えない状況といってよいと思います。第36回年次大会も4年ぶりにフルサイズで開催することになりました。「この3年間はリスク学に何をもたらしたか、北の大地で考える」をテーマに、北海道大学らしさをお見せしながら、様々な企画を皆さまと作り上げていきたいと思います。皆さまの奮ってのご参加をお待ちしています。

 大会 実行委員長 北海道大学 竹田 宜人

 
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